鑿研ぎ #15
鑿研ぎ #1 #2 #3 #4 #5 #6 #7 #8 #9 #10 #11 #12 #13 #14の続き
先日書いた、鑿研ぎ練習 番外編 :丸刃直し、を読んで下さった方から「初めて平面に研げた」ですとか、「平面ではないけれどかなりマシになった」といった嬉しいメールを頂きました。中には写真も一緒に送って下さる方もいて、下手な説明ではありましが、ちゃんと理解していただけたんだなぁと思うと、自分が丸刃を克服したときとはまた一味違う喜びを知ることとなりました。
私自身、平面を崩さずに研げるようにはなりましたが、丸刃になったものを砥石だけでキッチリと平面に直せるかどうかについては正直不安もありましたが、改めて挑戦してみることで上達の程度を体感として知ることが出来、本当に良い経験となりました。
研ぎに限らず木工全般に言えることなのですが、「これなら自分でも出来そうだ」とか「自分の作る物や研いだ物とそんなに大差はない」と思えるものも、実際にはどうあがいても既に埋めようも無いほどの差がついてしまっていることはよくあることだと思います。
今回メールを下さった方々に共通しているのは、やはり既に相当量の練習を積んできている、ということと、何が何でも鑿を研げる様にする、という並々ならぬ決意や覚悟をお持ちだということ。それからご自分の研ぎや仕事に対してとても厳しく、また謙虚であるということでした。
私も自分の作る物や研ぎに絶望して以来、悔しくて情けなくて必死に研いできましたが、この頃ようやく、本当にようやく、「少しはマシになったかな?プロらしくなったかな?」と思える時があります。
“気付いてしまった埋めようも無いほどの差”をこの先どれほど縮められるか分かりませんが、とにかく死ぬまで休まずに黙々と研ぎ続けることからはブレてはいけないのだと思います。
では、昨年の2月からの推移とその他の写真です。
刃先角度34.0° 残り長さ28.0mm (平成24年2月6日現在)
刃先角度31.5° 残り長さ27.6mm (平成24年3月2日現在)
刃先角度33.0° 残り長さ26.9mm (平成24年4月9日現在)
刃先角度33.5° 残り長さ26.3mm (平成24年5月8日現在)
刃先角度33.5° 残り長さ25.7mm (平成24年6月9日現在)
刃先角度33.0° 残り長さ24.6mm (平成24年7月7日現在)
刃先角度33.0° 残り長さ24.0mm (平成24年8月4日現在)
刃先角度33.0° 残り長さ23.4mm (平成24年9月3日現在)
刃先角度33.0° 残り長さ22.3mm (平成24年10月4日現在)
刃先角度33.0° 残り長さ21.4mm (平成24年11月9日現在)
刃先角度33.0° 残り長さ20.8mm (平成24年12月7日現在)
刃先角度33.0° 残り長さ19.4mm (平成25年1月5日現在)
刃先角度33.0° 残り長さ18.9mm (平成25年2月2日現在)
刃先角度32.5° 残り長さ18.7mm (平成25年3月4日現在)
刃先角度32.8° 残り長さ18.4mm (平成25年4月5日現在)
*刃先を33.0°で研いでいる理由については、平成25年3月4日の鑿研ぎ練習#14に書いてます。
先月よりも長さは0.3mm減り、角度は0.3°ほど起こせました。
毎回ブログに載せるときは頑張って綺麗に研ぐのですが、今月はけっこう良い感じに研げました。
鑿研ぎ #16へ
この鑿研ぎ練習のカテゴリに関連する過去記事を時系列で載せておきます。
追入鑿の四厘と、向待鑿の一分五厘[ 2012-11-03 23:42 ]
仕込み:追入鑿の四厘と、向待鑿の一分五厘[ 2012-11-14 20:32 ]
底さらえ鑿の一分五厘[ 2012-12-11 17:44 ]
刃の黒幕#1000:砥石メモ①[ 2012-12-18 19:57 ]
刃の黒幕#2000:砥石メモ②[ 2012-12-26 17:15 ]
鑿研ぎ練習 番外編 :丸刃直し[ 2013-03-27 20:40 ]
*お尋ねになりたいことやご意見、ご提案などがございましたら、お気軽にこちらまでメールを送って下さい。
*過去の製作記録や一覧はContents Listにまとめています。
先日書いた、鑿研ぎ練習 番外編 :丸刃直し、を読んで下さった方から「初めて平面に研げた」ですとか、「平面ではないけれどかなりマシになった」といった嬉しいメールを頂きました。中には写真も一緒に送って下さる方もいて、下手な説明ではありましが、ちゃんと理解していただけたんだなぁと思うと、自分が丸刃を克服したときとはまた一味違う喜びを知ることとなりました。
私自身、平面を崩さずに研げるようにはなりましたが、丸刃になったものを砥石だけでキッチリと平面に直せるかどうかについては正直不安もありましたが、改めて挑戦してみることで上達の程度を体感として知ることが出来、本当に良い経験となりました。
研ぎに限らず木工全般に言えることなのですが、「これなら自分でも出来そうだ」とか「自分の作る物や研いだ物とそんなに大差はない」と思えるものも、実際にはどうあがいても既に埋めようも無いほどの差がついてしまっていることはよくあることだと思います。
今回メールを下さった方々に共通しているのは、やはり既に相当量の練習を積んできている、ということと、何が何でも鑿を研げる様にする、という並々ならぬ決意や覚悟をお持ちだということ。それからご自分の研ぎや仕事に対してとても厳しく、また謙虚であるということでした。
私も自分の作る物や研ぎに絶望して以来、悔しくて情けなくて必死に研いできましたが、この頃ようやく、本当にようやく、「少しはマシになったかな?プロらしくなったかな?」と思える時があります。
“気付いてしまった埋めようも無いほどの差”をこの先どれほど縮められるか分かりませんが、とにかく死ぬまで休まずに黙々と研ぎ続けることからはブレてはいけないのだと思います。
では、昨年の2月からの推移とその他の写真です。
刃先角度34.0° 残り長さ28.0mm (平成24年2月6日現在)
刃先角度31.5° 残り長さ27.6mm (平成24年3月2日現在)
刃先角度33.0° 残り長さ26.9mm (平成24年4月9日現在)
刃先角度33.5° 残り長さ26.3mm (平成24年5月8日現在)
刃先角度33.5° 残り長さ25.7mm (平成24年6月9日現在)
刃先角度33.0° 残り長さ24.6mm (平成24年7月7日現在)
刃先角度33.0° 残り長さ24.0mm (平成24年8月4日現在)
刃先角度33.0° 残り長さ23.4mm (平成24年9月3日現在)
刃先角度33.0° 残り長さ22.3mm (平成24年10月4日現在)
刃先角度33.0° 残り長さ21.4mm (平成24年11月9日現在)
刃先角度33.0° 残り長さ20.8mm (平成24年12月7日現在)
刃先角度33.0° 残り長さ19.4mm (平成25年1月5日現在)
刃先角度33.0° 残り長さ18.9mm (平成25年2月2日現在)
刃先角度32.5° 残り長さ18.7mm (平成25年3月4日現在)
刃先角度32.8° 残り長さ18.4mm (平成25年4月5日現在)
*刃先を33.0°で研いでいる理由については、平成25年3月4日の鑿研ぎ練習#14に書いてます。
先月よりも長さは0.3mm減り、角度は0.3°ほど起こせました。
毎回ブログに載せるときは頑張って綺麗に研ぐのですが、今月はけっこう良い感じに研げました。
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この鑿研ぎ練習のカテゴリに関連する過去記事を時系列で載せておきます。
追入鑿の四厘と、向待鑿の一分五厘[ 2012-11-03 23:42 ]
仕込み:追入鑿の四厘と、向待鑿の一分五厘[ 2012-11-14 20:32 ]
底さらえ鑿の一分五厘[ 2012-12-11 17:44 ]
刃の黒幕#1000:砥石メモ①[ 2012-12-18 19:57 ]
刃の黒幕#2000:砥石メモ②[ 2012-12-26 17:15 ]
鑿研ぎ練習 番外編 :丸刃直し[ 2013-03-27 20:40 ]
*お尋ねになりたいことやご意見、ご提案などがございましたら、お気軽にこちらまでメールを送って下さい。
*過去の製作記録や一覧はContents Listにまとめています。
by Jiro.Fujiwara |
by atelier_teo
| 2013-04-08 18:54
| 鑿研ぎ練習