鑿研ぎ #31
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5月に書いた鑿研ぎ#28、その中で
“基本が身に付くまでは、得心がいくまでは、研ぎに関わるすべてをシンプルにしておきたい”
という一文を書きました。
シンプルにしておきたいものの筆頭はやはり刃物や砥石といった道具になります。
私にとって研ぎは仕事をする為の手段です。必要な切れ味と耐久性があれば事足ります。道具に合わせて寸法やデザインを決めることが殆どですし、どうしてもの場合だけ買い足しています。砥石も人造砥石だけで十分間に合っています。実際に頂いた名倉以外の天然砥石は持っていません。もし、天然砥石でなければ出せない木肌や表情があるのなら私も興味がありますが、お客さんがそれを望まなければやはり出番はありません。
ただし、もうこれ以上研げない、という境地まで到達すれば刃物や砥石にも強いこだわりを持つ日が来るかもしれません。もちろん今でも粗悪な物は持ちたくありませんが、今の私にはどう考えても名工の鍛えた刃物や希少な砥石は身に余ります。また雑音にもなることでしょう。こだわるのはただひとつ。どこにでもある刃物と砥石でただひたすら研ぎ込むことです。
「千日の稽古を鍛とし、万日の稽古を錬とす。」 宮本武蔵「五輪書」より
何がなんでもあと30年はシンプルに研ぎ続けてみようと思うのです。
では、先月からの経過とその他の写真です。
刃先角度34.0° 残り長さ28.0mm (平成24年2月6日現在)
刃先角度31.5° 残り長さ27.6mm (平成24年3月2日現在)
刃先角度33.0° 残り長さ26.9mm (平成24年4月9日現在)
刃先角度33.5° 残り長さ26.3mm (平成24年5月8日現在)
刃先角度33.5° 残り長さ25.7mm (平成24年6月9日現在)
刃先角度33.0° 残り長さ24.6mm (平成24年7月7日現在)
刃先角度33.0° 残り長さ24.0mm (平成24年8月4日現在)
刃先角度33.0° 残り長さ23.4mm (平成24年9月3日現在)
刃先角度33.0° 残り長さ22.3mm (平成24年10月4日現在)
刃先角度33.0° 残り長さ21.4mm (平成24年11月9日現在)
刃先角度33.0° 残り長さ20.8mm (平成24年12月7日現在)
刃先角度33.0° 残り長さ19.4mm (平成25年1月5日現在)
刃先角度33.0° 残り長さ18.9mm (平成25年2月2日現在)
刃先角度32.5° 残り長さ18.7mm (平成25年3月4日現在)
刃先角度32.8° 残り長さ18.4mm (平成25年4月5日現在)
刃先角度33.0° 残り長さ18.0mm (平成25年5月8日現在)
刃先角度33.0° 残り長さ17.7mm (平成25年6月7日現在)
刃先角度33.0° 残り長さ17.3mm (平成25年7月6日現在)
刃先角度33.0° 残り長さ17.1mm (平成25年8月5日現在)
刃先角度33.0° 残り長さ17.0mm (平成25年9月7日現在)
刃先角度33.5° 残り長さ16.8mm (平成25年10月7日現在)
刃先角度33.0° 残り長さ16.7mm (平成25年11月8日現在)
刃先角度33.0° 残り長さ16.6mm (平成25年12月5日現在)
刃先角度33.0° 残り長さ16.5mm (平成26年1月6日現在)
刃先角度33.0° 残り長さ16.4mm (平成26年2月6日現在)
刃先角度33.0° 残り長さ16.3mm (平成26年3月4日現在)
刃先角度33.0° 残り長さ16.2mm (平成26年4月5日現在)
刃先角度33.0° 残り長さ16.1mm (平成26年5月8日現在)
刃先角度33.0° 残り長さ16.1mm (平成26年6月7日現在)
刃先角度32.5° 残り長さ16.0mm (平成26年7月5日現在)
刃先角度33.0° 残り長さ15.9mm (平成26年8月5日現在)
*刃先を33.0°で研いでいる理由については、平成25年3月4日の鑿研ぎ練習#14に書いてます。
鑿研ぎ#32へ
この鑿研ぎ練習のカテゴリに関連する記事を載せておきます。
鑿研ぎ #1[ 2012-02-10 22:29 ]
鑿研ぎ練習 番外編 :丸刃直し[ 2013-03-27 20:40 ]
鑿研ぎ練習 番外編 :丸刃直し 続編その2[ 2013-09-26 20:26 ]
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鑿研ぎ練習 番外編 (動画):1分鑿と5厘鑿の研ぎ[ 2014-07-12 20:21 ]
木工 藤原次朗[ 2013-05-17 23:22 ]
私の思い[ 2013-05-24 18:37 ]
*お尋ねになりたいことやご意見、ご提案などがございましたら、お気軽にこちらまでメールを送って下さい。
お返事は遅くなることもありますが、必ずさせていただきます。
*過去の製作記録を時系列でご覧いただくにはContents Listが便利かと思います。
5月に書いた鑿研ぎ#28、その中で
“基本が身に付くまでは、得心がいくまでは、研ぎに関わるすべてをシンプルにしておきたい”
という一文を書きました。
シンプルにしておきたいものの筆頭はやはり刃物や砥石といった道具になります。
私にとって研ぎは仕事をする為の手段です。必要な切れ味と耐久性があれば事足ります。道具に合わせて寸法やデザインを決めることが殆どですし、どうしてもの場合だけ買い足しています。砥石も人造砥石だけで十分間に合っています。実際に頂いた名倉以外の天然砥石は持っていません。もし、天然砥石でなければ出せない木肌や表情があるのなら私も興味がありますが、お客さんがそれを望まなければやはり出番はありません。
ただし、もうこれ以上研げない、という境地まで到達すれば刃物や砥石にも強いこだわりを持つ日が来るかもしれません。もちろん今でも粗悪な物は持ちたくありませんが、今の私にはどう考えても名工の鍛えた刃物や希少な砥石は身に余ります。また雑音にもなることでしょう。こだわるのはただひとつ。どこにでもある刃物と砥石でただひたすら研ぎ込むことです。
「千日の稽古を鍛とし、万日の稽古を錬とす。」 宮本武蔵「五輪書」より
何がなんでもあと30年はシンプルに研ぎ続けてみようと思うのです。
では、先月からの経過とその他の写真です。
刃先角度34.0° 残り長さ28.0mm (平成24年2月6日現在)
刃先角度31.5° 残り長さ27.6mm (平成24年3月2日現在)
刃先角度33.0° 残り長さ26.9mm (平成24年4月9日現在)
刃先角度33.5° 残り長さ26.3mm (平成24年5月8日現在)
刃先角度33.5° 残り長さ25.7mm (平成24年6月9日現在)
刃先角度33.0° 残り長さ24.6mm (平成24年7月7日現在)
刃先角度33.0° 残り長さ24.0mm (平成24年8月4日現在)
刃先角度33.0° 残り長さ23.4mm (平成24年9月3日現在)
刃先角度33.0° 残り長さ22.3mm (平成24年10月4日現在)
刃先角度33.0° 残り長さ21.4mm (平成24年11月9日現在)
刃先角度33.0° 残り長さ20.8mm (平成24年12月7日現在)
刃先角度33.0° 残り長さ19.4mm (平成25年1月5日現在)
刃先角度33.0° 残り長さ18.9mm (平成25年2月2日現在)
刃先角度32.5° 残り長さ18.7mm (平成25年3月4日現在)
刃先角度32.8° 残り長さ18.4mm (平成25年4月5日現在)
刃先角度33.0° 残り長さ18.0mm (平成25年5月8日現在)
刃先角度33.0° 残り長さ17.7mm (平成25年6月7日現在)
刃先角度33.0° 残り長さ17.3mm (平成25年7月6日現在)
刃先角度33.0° 残り長さ17.1mm (平成25年8月5日現在)
刃先角度33.0° 残り長さ17.0mm (平成25年9月7日現在)
刃先角度33.5° 残り長さ16.8mm (平成25年10月7日現在)
刃先角度33.0° 残り長さ16.7mm (平成25年11月8日現在)
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刃先角度33.0° 残り長さ16.5mm (平成26年1月6日現在)
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刃先角度33.0° 残り長さ16.2mm (平成26年4月5日現在)
刃先角度33.0° 残り長さ16.1mm (平成26年5月8日現在)
刃先角度33.0° 残り長さ16.1mm (平成26年6月7日現在)
刃先角度32.5° 残り長さ16.0mm (平成26年7月5日現在)
刃先角度33.0° 残り長さ15.9mm (平成26年8月5日現在)
*刃先を33.0°で研いでいる理由については、平成25年3月4日の鑿研ぎ練習#14に書いてます。
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*お尋ねになりたいことやご意見、ご提案などがございましたら、お気軽にこちらまでメールを送って下さい。
お返事は遅くなることもありますが、必ずさせていただきます。
*過去の製作記録を時系列でご覧いただくにはContents Listが便利かと思います。
by Jiro.Fujiwara |
by atelier_teo
| 2014-08-08 19:12
| 鑿研ぎ練習