鑿研ぎ #36
鑿研ぎ #1 #2 #3 #4 #5 #6 #7 #8 #9 #10 #11 #12 #13 #14 #15 #16 #17 #18 #19 #20 #21 #22 #23 #24 #25 #26 #27 #28 #29 #30 #31 #32 #33 #33.5 #34 #35の続き
月例で更新してきた鑿研ぎ練習も今回で36回目、来月からはいよいよ4年目に突入することになりました。
ブログに記録をつけ始めてからは丸3年ですが、過去の日記帳を引っ張り出してみましたら、2010年の春からポツポツと鑿研ぎの練習を始めていたようです。
純粋に木工が上手くなりたいから研いできた、という面ももちろんあるのですが、これまでの行いや生き方を懺悔するような気持ちで研いできた面もあるのです。あるとき読者の方から「親の敵のようにして研いでいる」とのご指摘を頂いたことも御座いますけれど、「そうかもしれない」、「深いところまでお読み頂いてるな」というのが正直な私の感想でした。
ま、とにかく、春が来ればそれも6年目を迎えるのだと思うと、色々と感慨深いものがございます。
商売で考えますと、無駄なこと、膨大な時間をただ失っただけ、なのかもしれませんが、それも私の生き方で仕方がありません。
技術に関してはようやく裏の練習をし始めた段階で、ますます道は深くなりますけれど、追い込むばかりだけでなく、体調が悪い日や気が乗らない日は素直に休む、というようなゆるさも併せ持ちながら2015年の研ぎを納めていきたいと思います。
ところで、年末年始には沢山のご挨拶を頂戴しまして本当にありがとうございました。
例年以上に遅くなりましたけど、今年もどうぞよろしくお願いいたします。
ご覧頂いてる写真はこの3年間の見た目の変遷です。
具体的な数値は次の様になっていまして、長さに関してはこの1年で1.2mmほど研ぎ減らし、3年間ですと、12.7mm研ぎ減りました。
残りが15.3mmなので、この調子でいきますと、まだ10年以上も毎日練習が出来るみたいです(放心)
①刃先角度34.0° 残り長さ28.0mm (平成24年2月6日現在) 鑿研ぎ#1
②刃先角度33.0° 残り長さ19.4mm (平成25年1月5日現在) 鑿研ぎ#12
③刃先角度33.0° 残り長さ16.5mm (平成26年1月6日現在) 鑿研ぎ#24
④刃先角度32.5° 残り長さ15.3mm (平成27年1月8日現在) 鑿研ぎ#36
では、その他の写真や一寸四分の薄鑿の写真はこの後の続きからご覧下さい。
#2000に関しては昨年末に黒幕を使い切って以来、ベスターで代替してるんですがなかなか慣れません。
うっすら丸刃になったり直ったりの繰り返しで、その形跡がお分かりになるかと思います。
ここからは一寸四分の薄鑿です。
こちらは購入時からの裏の変化です。
向かって右の肩に依然として砥石に当たらないところがありますけれど、
点としての平面が出ていれば定規としての役割はきちんと果たせますので、いつか当たるまで放置です。
実際に仕上げなどで指すには足が太い方が使いやすいですけど、まだ先が長いので慎重に押しています。
刃先の角度は29.5° 、長さに関してはマチから刃先までを計って現在150.3mmでした。
次回は面直しについての私の考え方や、使っている道具について書いてみようと考えています。
鑿研ぎ #37へ
この鑿研ぎ練習のカテゴリに関連する記事を載せておきます。
鑿研ぎ #1[ 2012-02-10 22:29 ]
鑿研ぎ練習 番外編 :丸刃直し[ 2013-03-27 20:40 ]
鑿研ぎ練習 番外編 :丸刃直し 続編その2[ 2013-09-26 20:26 ]
鑿研ぎ練習 番外編 :片研ぎと丸刃直し[ 2013-10-28 22:11 ]
鑿研ぎ練習 番外編 :研ぐときの持ち方[ 2013-11-20 18:32 ]
鑿研ぎ練習 番外編 (動画):持ち方とストローク[ 2013-11-22 17:47 ]
鑿研ぎ練習 番外編 (動画):1分鑿と5厘鑿の研ぎ[ 2014-07-12 20:21 ]
鑿研ぎ練習 番外編 (動画):練習用の8分鑿[ 2014-09-25 21:28 ]
木工 藤原次朗[ 2013-05-17 23:22 ]
私の思い[ 2013-05-24 18:37 ]
*お尋ねになりたいことやご意見、ご提案などがございましたら、お気軽にこちらまでメールを送って下さい。
お返事は遅くなることもありますが、必ずさせていただきます。
*過去の製作記録を時系列でご覧いただくにはContents Listが便利かと思います。
月例で更新してきた鑿研ぎ練習も今回で36回目、来月からはいよいよ4年目に突入することになりました。
ブログに記録をつけ始めてからは丸3年ですが、過去の日記帳を引っ張り出してみましたら、2010年の春からポツポツと鑿研ぎの練習を始めていたようです。
純粋に木工が上手くなりたいから研いできた、という面ももちろんあるのですが、これまでの行いや生き方を懺悔するような気持ちで研いできた面もあるのです。あるとき読者の方から「親の敵のようにして研いでいる」とのご指摘を頂いたことも御座いますけれど、「そうかもしれない」、「深いところまでお読み頂いてるな」というのが正直な私の感想でした。
ま、とにかく、春が来ればそれも6年目を迎えるのだと思うと、色々と感慨深いものがございます。
商売で考えますと、無駄なこと、膨大な時間をただ失っただけ、なのかもしれませんが、それも私の生き方で仕方がありません。
技術に関してはようやく裏の練習をし始めた段階で、ますます道は深くなりますけれど、追い込むばかりだけでなく、体調が悪い日や気が乗らない日は素直に休む、というようなゆるさも併せ持ちながら2015年の研ぎを納めていきたいと思います。
ところで、年末年始には沢山のご挨拶を頂戴しまして本当にありがとうございました。
例年以上に遅くなりましたけど、今年もどうぞよろしくお願いいたします。
ご覧頂いてる写真はこの3年間の見た目の変遷です。
具体的な数値は次の様になっていまして、長さに関してはこの1年で1.2mmほど研ぎ減らし、3年間ですと、12.7mm研ぎ減りました。
残りが15.3mmなので、この調子でいきますと、まだ10年以上も毎日練習が出来るみたいです(放心)
①刃先角度34.0° 残り長さ28.0mm (平成24年2月6日現在) 鑿研ぎ#1
②刃先角度33.0° 残り長さ19.4mm (平成25年1月5日現在) 鑿研ぎ#12
③刃先角度33.0° 残り長さ16.5mm (平成26年1月6日現在) 鑿研ぎ#24
④刃先角度32.5° 残り長さ15.3mm (平成27年1月8日現在) 鑿研ぎ#36
では、その他の写真や一寸四分の薄鑿の写真はこの後の続きからご覧下さい。
#2000に関しては昨年末に黒幕を使い切って以来、ベスターで代替してるんですがなかなか慣れません。
うっすら丸刃になったり直ったりの繰り返しで、その形跡がお分かりになるかと思います。
ここからは一寸四分の薄鑿です。
こちらは購入時からの裏の変化です。
向かって右の肩に依然として砥石に当たらないところがありますけれど、
点としての平面が出ていれば定規としての役割はきちんと果たせますので、いつか当たるまで放置です。
実際に仕上げなどで指すには足が太い方が使いやすいですけど、まだ先が長いので慎重に押しています。
刃先の角度は29.5° 、長さに関してはマチから刃先までを計って現在150.3mmでした。
次回は面直しについての私の考え方や、使っている道具について書いてみようと考えています。
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私の思い[ 2013-05-24 18:37 ]
*お尋ねになりたいことやご意見、ご提案などがございましたら、お気軽にこちらまでメールを送って下さい。
お返事は遅くなることもありますが、必ずさせていただきます。
*過去の製作記録を時系列でご覧いただくにはContents Listが便利かと思います。
by Jiro.Fujiwara |
by atelier_teo
| 2015-01-20 16:57
| 鑿研ぎ練習