今日の鑿研ぎ練習 2016.11.06 #280 ご要望を頂戴しました
よく、「今日は写真だけ載せておきます」と書くことがあります。
これは写真を準備してブログに載せるのがやっと、というときに使ってきた一文ですが、いつも熱心に研ぎ上がりをご覧になって下さっている読者の方から、その研ぎを私がどう感じているのか、〇×△の記号形式でも構わないので一言欲しい、というご要望を頂戴しました。
確かに私の感想や考えをきちんとお示ししておかないと、ご自分なりにお持ちになった疑問や考えを判断することが出来ません。この方のように日々の研ぎ上がりを熱心に見比べてくださってる方はごく一部だと思うのですが、励みとしたり上達へのヒントして下さっている方がいらっしゃることも事実です。このたび頂戴しましたメールも、残り日数がだんだんと少なくなってきたからこそ、これからの写真をより有意なものとして見たい、とのご主旨でしたので、さっそく今日からできる範囲で一言感想なり、評価を添えたいと思います。
では、こちらが今日の薄鑿で、言うことなしの研ぎになっています。
「完璧」と思えることはほとんどないですが、今日は思えました。
#1000、#2000、北山とミスや無駄が一切なく、すべてが理想的でした。
それに比べて昨日のは研ぎは酷いスリップ痕が鎬に出ていて、全然だめです。
おそらく、台から浮いた北山のエッヂが悪さをしたもので、加圧によるものではないと思います。
点数で言えば昨日の研ぎは30点くらいです。
八分鑿はストロークミスによる研ぎムラが鎬の左、甲との境目付近に出ています。
こちらは鑿を右から左、あるいは左から右に移動していく際の加圧が悪いとよく出ます。
また、その方向がどちらかに偏りすぎても出ます(右から左ばかりとか)。
今日のはおそらくそのどちらもが悪く、点数で言えば70点くらいが妥当でしょうか?
時間のありますときは、こんな感じで、どういう研ぎで何故そうなったのか、という解説も書けたらと考えています。
毎日練習している理由についてはこちらに書いています。
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お返事は遅くなることもありますが、必ずさせていただきます。
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by Jiro.Fujiwara |
by atelier_teo
| 2016-11-06 17:12
| 今日の鑿研ぎ練習